2006年

 8月25日

 深田家へ向かったが、私を含めて四人のお客さんで、二人はルアー、一人はフカセだったので、一番前で一本釣りができましたが、2〜3キロ級は散水に入っても一瞬で抜けてしまい、仲乗りさんが1本上げただけでした。

 ナブラはあちこちにあるのですが、食いが悪く、イワシを撒いても反応しないナブラが多く、試しにルアーを投げても反応はありません。

 大きなシイラが泳いでいるのも見ましたが、活性が低いのかルアーには関心を示さず通過していきましたが、イワシを投げれば食ったでしょう。

 ちなみに、当日の餌はやけに小さいシコイワシと、大きすぎるマイワシしか入らなかったものの、途中でサメがガバガバやってるイワシ団子を網ですくい、付け餌に最適なサイズを確保しました。

 そして食い気のあるナブラにぶつかりましたが、小型魚のため、1キロ以下の極小メジ、そしてちびカツオばかりで、それでも十数本抜き上げ、シイラロッドでのフカセでも引きを楽しみましたが、圧倒的に一本釣りが有利で、久々に一本ずつ抜き上げる快感を味わいました。

 なお、散水の外でもたくさん跳ねていましたが、私のルアーには反応がなく、イワシを流しても届かないせいかなかなか食いません。


(左:メジ 右:上からゴマサバ、丸ソーダ、ヒラソーダ)
 活き餌をもっと遠投できるシステムを組んでおけばよかったですが、改めて一本釣りの威力を実感しました。

 結局、十数本のメジとヒラソーダ二本、本ガツオ、丸ソーダ、ゴマサバ一本ずつで終わりましたが、いかんせん魚がまだ小さいのが残念です。
 
 今度は最低でも1.5キロ以上に育ってから釣りに行こうっと。


 
 10月4日

 
 ここ数日、一本釣り船では舳先でバケ(カブラ・疑似餌)を振る船長や仲乗りさんは100本以上、昨日など200本以上も上がったということなので(しかも、3キロ以上の群れも現れた!)休みの本日、大漁を確信して今年二度目の一本釣りに出漁しました。

 餌はまだ小ぶりで、小指ほどだったが、その分、量が半端ではない。目刺サイズの3倍は用意できる。

 7時ごろ釣り客5人(うち一人はルアー)で港を出て、8時頃に最初のナブラにぶつかった。場所は葉山〜片瀬沖の間か。

 この群は魚体がまだ小さく、1キロ以下のカツオとキメジ、及びサバより小さいヒラソーダだけで終わったが、20分ほど後、最初の入れ食いが始まった。

 撒き餌でナブラを足止めし、散水を開始するとあちこちでゴボゴボやり出した。イワシを撒くたびに青い砲弾のような魚体が水面で跳ねる。

 急いで餌を針に刺して送り込むと、即座にガツン、ギュン、ゴツゴツ、ググーッ、と竿が絞り込まれるか、魚が餌を咥えてモグモグやっているのが分かる。

 そこで一気に引き抜くと、1キロ以上、2キロ近い本ガツオが次から次へと食ってくる。時に強烈な手応えが走るが、それはキメジだ。混じるヒラソーダもでかい。

 後ろのほうでも、ルアーでも食い続け、たちまち足元が、クーラーが魚だらけになり、近年にない好調を感じる。10本以上釣ったところで食いが止まったが、すぐに次のナブラでバカ食いが再開され、舳先で漁をする船長や仲乗りさんもとんでもない勢いでカツオを後ろに飛ばしてくる。

 私も私で、釣ったそばから(針は簡単に外れる)エラを切り、バケツに放り込んでいくが、あれよあれよという間に20本以上仕留め、鮮度を保ち、なおかつ少しでも重量を減らすべく、エラと内臓をエラブタから引き抜くと、クーラーの中で氷水に冷やされた魚でも内臓が温かい。

 カツオやマグロは死ぬ時に体温が上昇するのだ。だからこそ、この手の魚を狙う時は多量の氷を必要とする。

 合計30本ほど仕留め、ようやく食いが止まった時、胴の間を見るとカツオで足の踏み場もない!
 よく見ると4キロ級も混じっているが、これは舳でしか来ないようだ。明らかにそちらでは大きな水柱が見える。

 何とかあのでかいカツオをフカセ釣りで釣りたいものだが、餌がまだまだ残っているので、クーラーほぼ満タンのカツオを10数本別の容器に移し、次のナブラに備えた。

 しかし、ここからが長かった。さらなる大型を狙うべく? 20数隻の船団を抜け、小田原沖へ走ったが、今度はシイラばかり!

 獲物が少なければシイラも大切に持ち帰るが、今回ばかりは海へお引取り願った。

 かくして9時から1時過ぎまでナブラを求めてひたすら走り回ったが、こうなるとさっきの入れ食いが嘘のようだ。

 それでも2時近く、片瀬沖辺りへ戻ると再びナブラにぶつかった。シイラロッドのフカセで1本掛けるととんでもない走りで楽しませてくれたが、ナイロンラインの伸びを活かして強引に寄せ、抜き上げる時には舳からカツオが降って来る。

 こりゃたまらんと一本釣りに戻ると、朝よりもさらに勢い良く食ってくる。散水の中にもガンガン入っては餌に食らい付く。イワシの1尾が針を刺せばカツオに化ける。

 こんな釣れ具合は実に数年ぶりなので、ここぞとばかりに釣りまくり、ついにクーラー満タン、他のお客さんは獲物が入りきらず、船の水揚げに協力するほどの釣れ具合で、まだ餌は残っていたが、さすがに沖上がりとなった。

 カツオ、キメジでおよそ50本ほどだろうか、過去の記録は45本だが、5年ぶりに数釣りの記録を上回れて満足。

 ただ、今度は4キロ級のでかいカツオを獲りたいが、今年は群が例年になく多いので、今月末から来月にもなれば、さらに型が良くなるだろう。




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