2007年

 7月21日


 奥山さんたちと長井の青木丸より出船し、沖の瀬まで走るが、最初はサバの猛攻。(ルアーで肩慣らし)

 続いてルアータックルのフカセでカツオ、4kgのキメジを獲ったが、オフショア初挑戦の島田さんも80cmUPのシイラを上げ、奥山勇樹君(12歳の少年ですぞ)に至っては7.2sのキハダをキャッチ!

 高橋さん、金田さん、菊池さんもそれぞれ楽しんでいたが、今回は餌が圧倒的に有利なようで、カツオとキメジは全てイワシのフカセ釣りでキャッチ。

 ルアーではサバ以外には奥山さんがシイラを2本キャッチし、高橋さんもいいシイラを掛けたがバレてしまった…。(私もフカセに掛かったシイラにリーダーをぶっちぎられた)

 また、島田さんも掛けたキメジをいつの間にかサメに食われ、20分近くやり取りした挙句にリーダーを切られたが、その後カツオもキャッチ!

 カツオの仕立ては初めてだったが、乗り合いと違って実に楽しいこと!
 釣り方を臨機応変に変更できるし、ポジション交代も容易、何よりエキスパートの皆さんの釣りを見ることは非常に勉強になり、後学になること必至だ。

 結局、船中でキハダ2本、カツオ5本と数は少なかったが、私としては楽しんで帰港。

 ソレイユの丘で海洋深層水の温泉につかり、青木丸の船宿でおでんをご馳走になったが、青木丸の別船ではシイラのJGFAティペットクラスを更新する魚が上がったり、サメを何本か釣ったという報告もあるからアドレナリンが出っぱなし(笑)

 しかし、何より12歳で7kgのキハダをキャッチした勇樹君。おめでとう!



 8月15日


 佐島の深田家より出船し、5s以上(最大7s近く)のキハダを5本に2〜3s級の本ガツオを2本獲った。

 一本釣りでは上がらないので、船宿サイドも竿とリール(シイラ用やジギング用タックルが良い)を使ったフカセ釣りを推奨していた。(マグロ類には生きたマイワシがよい)

 イワシを撒くと、目の前でボイルするわ、撒き餌のカタクチイワシが数尾ずつの群れで1尾の魚のように泳ぐわ、一時は数十本のキハダが足元をビュンビュン走り回るわ、イワシの無数のウロコが宇宙空間のように漂うわといった幻想的な風景も満喫し、まずはワンピースロッドとトローリングリールを使ったフカセでキハダ4本、本ガツオ1本を仕留めたが、オマツリ防止のため、一流し1本が限界だ。
 
 フカセでは基本的にタモで取り込むが、船長も上乗りさんも魚が食いまくり、それどころではないシチュエーションで私が掛けたため、しょうがないから、12号のリーダーを持って引っこ抜くという荒業も演じてしまった。(慣れてない方は真似しないでください。掛かりどころが悪けりゃ泣きます)

 上乗りさんは一本釣りで大格闘しながら抜き上げているが、私が一本釣りに挑んだら2キロのカツオは楽勝で上がったが、キハダはあっという間に16号のフロロが飛んでしまった。

 お客は私を含め9人だったが、一本釣りに徹したお客さんはハリス切れ多数! フカセのお客さんは何本かずつ獲っていたようだが、大半がルアータックルで数人は船用の竿とリール(電動リールを使っている方もいた)

 私のタックルは素早く取り込めたが、5本も釣るといい加減クーラーがいっぱいになってきたので、前述の一本釣り、そしてルアータックルのフカセでも時間を掛けてキハダを獲ったが、最後の最後に当たったのがスパーダーヒッチから即座に切られたのは残念だ。

 しかし、本日もカツオよりキハダが多いという異常事態だが、秋になれば10kg級になることはほぼ確実だろう。
 (最大は8kgだったらしい)
  
 いやー、めちゃめちゃ手強くて最高! おまけに脂があっって旨いから。今年はこのキハダがいる限り、太刀魚やワカシ・イナダには構っていられそうにもない!



 9月16日


 今回は青木丸で本ガツオ狙いとあって、相当に気合が入った釣りだったが、シイラがそこらじゅうにいた。

 イワシ餌のフカセでヒットしたのが皮切りだったが、流れ藻があったので、マツダイがいないかとピンテールチューンを投げると一発でヒット!  ヒットしたシイラの後には同サイズ(60cm前後)や、沖アジまで付いてくるのが見えるからエキサイティング、今度はあの沖アジを釣りたい……。

 小型のシイラが多いが、ルアーで次々に釣れるので、次は奥山さんから12番のフライロッドを借りて、念願のソルトウォ−ターフライフィッシングで3本キャッチ!! フライで海の魚を釣る、高校以来の夢が叶った…。

 その後はルアーに戻したが、ルアータックルでフカセをやるため、瞬時に変更できるのが強みだ。

 魚がいる場所は限られているらしく、行き着いた海域には行き付けの深田家さんから一俊丸、長三朗丸、相洋丸等など……。

 で、私に船中第一号のカツオが来た! 慎重に上げたカツオは3kg級だが、その後は4kg級が1本上がったのみで、後はドラグを締めすぎていて切られた人も…。

 一方、シイラは入れ食いで、次々に釣れるから、小さいのはみんなリリースしたが、フカセでメーターオーバーも上がった。 その直後には小型のカンパチ(ヒレナガカンパチ)まで!

 私など、ミノーばかりではつまらぬとトップも投げたが、ジャイアントドッグXでは鳥がわらわらと襲ってくるから釣りにならない! ミノーで水中を引かないと鳥の餌食になるのだから、メガバスのルアー、恐るべしである!

 また、2m半ほどのヨシキリザメを目撃したが、これはまだ小さいほうで、5m級もいるというから恐れ入る!

 その後はフカセでサメがヒット! 2mを越す巨体が跳躍し、20ポンドをどこまでも引き出していく! 船で追いかければ面白いかもしれないが、最後に釣る時間がなくなるというので、180m程度出されたところでスプールを押さえ、ラインシステムを切断した。

 最後はパヤオ周りを狙ったが、フカセでは即座にシイラに食われたので、ここはルアーと変更し、TDペンシルを投げると連続ヒット!  トップゲームを堪能したが、鳥はそれほどうるさくない。ジャイアントドッグXだとシイラより鳥が釣れてしまう!

 そのシイラもいなくなったので、何事かと思ったら(フカセのハリスが噛み切られた)またも2m以上のサメ(クロトガリかドタブカ?)は3本ほど足元を泳いでいくのが見える。 1尾はリリースしたシイラをひと口だ!

 この怪物を見て、本能的に「殺さなきゃ危ない」と感じましたね。

 そして釣りは終わったが、私が深田家に毎年通っていると聞いて、青木丸の船頭さんも興味津々だったのが印象深い。 今度、深田家に乗って洋上で会ったら挨拶する約束をしたが、深田家の船長や上乗りさんにも私が分かったのだろうか?

 帰港後、ソレイユの深層水露天風呂につかり、海洋大の金子・高橋両名を我が家の最寄り駅まで車に乗ってもらい帰宅……。
 
 いやはや、カツオは1本だけでしたが(サメがいたので浮かなかったらしい)、シイラゲームを満喫させて頂きましたわ。

 ソルティガZ・4500Hが欲しくなってきますな。



 9月25日


 前回のリベンジを果たすべく、学生時代の友人と深田家へ向かった。

 連休後ということもあり、我々を含めて客は四人という状況なので、余裕を持って楽しめそうだ。

 イワシを仕込むのに時間を要したが、同船のお客に、前回もご一緒した方がいたため、伊豆諸島の釣り話に花が咲いた。

 出船すると、まずはパヤオに走ったが(キメジ狙い)、撒き餌と散水をしながらフカセてもシイラばかり。 他船では一発掛けているのを目撃したが、我々はパヤオを後にした。

 その後はあちこちで背ビレを出して跳ねている群れに遭遇し、フカセで4キロ級のカツオをキャッチしたが、後が続かない。

 仕込んだ餌が定置で獲ったばかりのものだったため、(ヒイラギ・カマス・トラフグ(極小)・クサフグ・イナダ・ミノカサゴ・シロギスなどが混じってました)マイワシだというのに、水面下をチョロチョロ泳ぐばかりでなかなか潜ってくれない。

 同行した友人もカツオを上げたが、次に私のカツオとラインクロスして、両方とも切れた。

 上乗りさんは一本釣りで順調に上げていたので、私も次のナブラでは意を決して一本釣りに変更し、4キロ級を即座に5本追加した。
 キハダもいることはいるが、数は以前より少なく、我々客四人は全員ヒットさせたが、私と友人はバラシ&ラインブレイクで終わった。(私など100m近く引き出され、ハリスが噛み切られました)

 ちなみに獲った方は電動リールを使っていましたが……。

 また、シイラもいやというほどいたので、ドラペンでも一発でヒットした。

 その後も魚はいるが、餌の問題から追加はできず、私はカツオ6本、友人はカツオ2本(一本釣りでも獲りました)で終了したが、最大は4.4キロとカツオの記録更新成功!

 キハダも8キロ程度までだったが、14キロが出ている船もあるから油断できない。

 次はもっと太いハリスで挑もう。



 10月11日
&13日


 11日、クラーク高校の釣りゼミの助っ人を頼まれ、青木丸に私も乗り込み(海洋大のお嬢さんも)、フライロッドも携えて沖へ出た。

 ナブラに当たったので、生徒さんと先生はルアータックルのフカセで、私と奥山さんが叩き、高校生の少年も船酔いと戦いながら叩き、(魚がすぐ外れる、返りの無いバケ)お土産を確保後、私はフライでもヒットさせたが、数分後に8lbのクラスティペットがブレイクしました(泣)
 クラーク高の先生は大型カツオの引きに翻弄され、海洋大のお嬢さんはカツオはバラしたものの、バスロッドを激しく曲げてシイラを仕留めました。 やっぱシイラロッドがないと無茶だよ……。

 とにかくこのナブラは激しく、あちこちで青い背中を見せる3〜4キロ級のカツオが20分くらい、ガバガバやっていましたが、生徒9人に先生4名、平岡君、奥山さん、お嬢さんに私では1隻で間に合うはずも無く、分乗した別船は、ここで餌のイワシを使い果たし、パヤオでシイラをやって帰港していました。

 こちらは群れが去った後、カツオのエラとワタを抜けるだけ抜き、氷詰めにしてから次の群れを探査したが、深田家に遭遇したものの、魚が浮いてこない。 下に反応はあるが、水面に出てこないのだ。フカセでイワシを潜らせても出ないので、探索を諦め、パヤオでシイラを狙うと入れ食い!

 高校生たちがメーター級を2本仕留め(叩きとルアー!)、女子生徒もシイラを叩き、海洋大のお嬢さんもK-TENでシイラをキャッチ!
 (私もフライで1本釣らせてもらいました)

 で、沖上がり寸前に「メジがいるよー」とのことで、キワのメジを狙うと、最初はサバが来たものの、私もシーフラワーを投げると、フォール中にラインが止まった。合わせると明らかにサバではない引きで、1キロ級のメジが上がった。その後はフカセでポツポツと上がって(最大は2キロ以上)終了となった。

 シイラ、カツオ、メジで三魚種達成の生徒さんも何名か出た事に感謝。


 そして12日は築地へ行き、「グリーンパーチ」と呼ばれる、魚用の包装紙を購入し、午後はデジカメもついに購入!
 

 で、次は13日、フィッシュ&フィンズのメンバー5人で再び青木丸へ向かい、全員がフライロッドを用意して(私は奥山さんから10番を借りました、ちなみに11日は自分の7番!)、沖へ出た。
 しかし、ナブラに当たった時、私はまさかのジギングでヒットしてしまい、仕方ないので奥山さんが叩き、白戸さんはフライを振り、フィンズレディスの麻利子さんはフカセでキャッチし、同じく恵子さんはジギングで掛けるもバラしてしまった……。 ジギングの魚を獲った後、叩きに入って、奥山さんもフライを振るが、叩きのバケにも食わないので、餌掛け一本釣りで1本だけ獲った。

 そこに白戸さんがフライで掛け、バッキングまで出されたものの、3キロ半はあるカツオをキャッチ!

 ここでナブラは終わり、11日と同様、相模湾内を探索しまくったが、結局は不発に終わり、キワのメジを狙うと、散水・撒き餌の後に2キロはあるメジが全身を見せて跳ねる。 麻利子さんがクラスラインで次々にヒットさせ、恵子さんもフライで1本! 白戸さんも1本、私は2本、餌釣りで獲った。

 他船も来てから、メジが潜ってしまい、餌と時間の関係から上がったが、これだけ釣れば満足満足。

 仕立て船では自由にやれる反面、もっと他の人に釣らせる余裕が必要だ。



 11月12日


 最近、10キロ以上のキハダが当たっている上、メジも好調なので、久々に父と釣ろうと考え、佐島はカツオ乗合が終了したので、仕事休みの12日、葉山の長三郎丸に父と乗船した。

 でかいキハダを仕留めるべく、アジビシ竿、ワンピースロッド、シイラロッドも用意したが、最近はマイワシが手に入らないため、15センチ近い大型のカタクチイワシが付け餌だ。

 当日は朝から凪いでいて期待できるが、結局、我々を含めて6人の客を乗せて出船した。

 最初にぶつかったナブラは平ソーダだったが、次のナブラでメジが食って来た。 ここからが本領発揮で、足元をメジが飛ぶように泳ぎ回り、次々にイワシに食らいつく。

 散水にも入ってきたので、一本釣りに変更すると次から次へと掛かり、船のでかいバケツはメジで埋まっていく。

 ここの一本釣りは、ハリスが二重になっているが、それでもガンガン食ってくるから驚きだ。 船の生簀からバケツにイワシを移すと、それが即座にメジに変身する。 たちまち10数本釣り上げ、ジギングに変更すると、平ソーダばかりヒットするので餌釣りに戻す。

 その直後、魚をクーラーに移し終わったかどうかという時に、再びナブラに遭遇し、先程と同じく1.5〜3キロのメジが食って来た。 釣趣よりも水揚げ優先とばかり、父と一本釣りで釣りまくるが、餌をしっかり付けないと、餌だけ取られることもしばしばだ。

 また、上乗りさんの叩きでは平ソーダも混じるが、餌掛けの一本釣りでは掛かればメジだ。
 途中で散水に入らなくなってきたので、フカセに変更してイワシを潜らせるが、これはこれで実に面白い。ドラグテンションを3キロまで上げないと止められない ! 取り込みに持参したギャフを使ってみたが、激しく暴れる魚ではなかなか掛けられない!

 隣の釣り人は2m近いヨシキリザメを掛けたが、幸運にも水面で外れた。

 そんなこんなで二つのクーラーがほぼ満タンになり、ここでは船上で氷が買えるので、即座に追加する。

 しかし、ここからが長かった。この時点で9時半だったが、次のナブラを探して船はひたすら走り回り、何度かナブラやトリヤマに寄せても結果は出ず、午後になって遭遇したメジの群れも気難しくて苦笑い。

 その直後、イワシ団子が現れ、上乗りさんがタモを出してすくい始めた。

 フカセに来るのはシイラばかりなので、オズマHWを投げると面白いように食って来る。時期がら、スレていないので、イワシ団子の際にいるシイラを目掛けて投げれば一発でヒットするので楽しーい♪

 餌はいくらでもいるので、近くに投げないとヒットは望めないが、見えれば釣れる。しかも、シングルフックに交換済みなので、素手でも安心して外せるから効率がいい!  ほんの数分で5本ほどシイラを仕留め、1本だけキープした直後、メジが派手にイワシ団子に突っ込んで来た! イワシは恐怖し、水面に押し上げられるほど密集したが、ルアーでも食うと確信し、メジ目掛けてルアーを投げると猛然と追い、ドッパーンと食らいついた。

 直後の突進はご存じの通りだが、ドラグテンションを2キロ近くまで上げていたので、手早く寄せてギャフを打った。

 ますます魚は興奮し、船から手が届く距離でイワシ団子にメジが突っ込む。

 感動しつつ、ルアーでもう一本追加したが、船が散水を開始した途端に狩猟本能か一本釣りに転向し、次から次へと抜き上げる! 

 クーラーは完全に満タンになり、まさかのクールバッグ(普段は荷物入れ)にもメジを移す始末。

 一方、タモですくったイワシは、死魚が生簀の排水口に詰まり、まさかの全滅だが、死魚を船の樽に移し、再び大ダモで生簀は満員だ。

 そのまま無事に帰港したが、今春、相模湾のサワラジギングで知り合ったマシーン山崎さんもイナダジギングに来ていたため、港でイナダを頂き、葉山を後にした。

 しかし、この長三郎丸、船は早いしきれいだし、上乗りさんも親切で最高! 初心者を乗り合いに連れて行くならこれがいい!



 11月17日


 この日も青木丸の仕立てで出船したが…。

 城ヶ島パヤオや沖の瀬で10kg級のメジ・キハダの跳ねに遭遇するも、群れの中に餌を送り込めず惨敗に終わり、キワのメジを探して相模湾をクルージングするも、最後に浮いてきたのはサバ!

 青木丸の仕立てなら、外道のサバも本来はリリースするところだが、クーラーが空なのでお土産に持って帰ることにした。
 
 養殖虹鱒のような小サバだが、本来はメジマグロを釣るために巻いてきたソルト用フライ・サーフキャンディーを投げると入れ食い!

 掛かれば一本釣り状態で抜き上げ可能だが、竿が7番と柔らかいので合わせのタイミングがいささか遅れる感じが…。
 また、よく見るとサバがフライに食いついた後、勢い余ってラインがたるむということも幾度かあったので、今後の参考になる。ただのサバでも、釣っては放しで終わるのではなく、ソルトFFの練習と割り切ればなかなか面白い。 去年は平塚のライトルアー船でルアーキャスティングとジギングの練習になったのだから。

 ちなみに、このサバ君たち。小サバとはいえ、シメサバ最高でした。

  やーれやれ、今年は相模湾に通いすぎた!






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