東伊豆沖マグロ・餌釣り&ルアーキャスティングについて

                  

 2010年より、東伊豆沖で大型のクロマグロキハダが各船宿で上がっています。時にはカジキ(クロカジキ、シロカジキ、マカジキ、バショウカジキ)も!
 相模湾のカツオ、キメジ程度を狙う道具では歯が立たない相手なので、もう1ランクヘビーな道具で挑戦して下さい。
 サイズは10kg台のメジクラス〜100kg近いものまでいます。制作者は20〜40kg台を獲っていますが、50kg級にも対抗できる道具でないと、大型魚が来たとき後悔します。




 餌釣り(フカセ)の場合

 竿=各社から販売されている、泳がせ、スタンディングファイト用ロッド(ライト泳がせ用以上の強度が必要)あまり堅い竿よりも、自然に餌を食い込ませる柔軟な穂先と強靱なバットパワーのある竿を推奨。

    例:
ダイワ ガオーバイパー、マッドバイパーSTD、マッドバイパーブル、マッドバイパースティング、ゴウイン・ブル
      
      
シマノ チェルマーレ、アルシエラ、バンディッド・アオモノ
      
      
アルファタックル  オデッセイ・モデルST182〜183、MPGウルトラ V10・233〜234、MPGスフィンクス泳がせ、
                     パシフィックスプリント183、ツナスティック195
      
      
TICA TICA  TEAM南方、EXPLOSION、マグロパワー
      
      
アリゲーター技研 SUPER BATTLE、TOKARA、STANDING EVO、
                     STANDING HEAT、STANDING HEAT HEAD、
                     STANDING SHARP、MODEL SH
      
      
剛樹 ブラックバイト、ブラックバイト・スタンディング16、
          ジーハンティングシリーズ


 リール=ライト泳がせ、トローリング用のレバードラグリール(スタンディングなら16lb〜30lbクラスを目安)、電動リールを使うならダイワ750〜1000番、シマノ6000〜9000番程度。
    例:
ダイワ シーラインLD60 IISP
      
シマノ ティアグラ16〜30WRA、タリカ20U〜50U、トルサ、ティアノス、
      
ペン インターナショナル16VSX〜30VSX、16VS〜30VS
      
アリゲーター技研 バトル20
      
サイトウ精機 ストロングファイタークラシック
      
オクマ マカイラMK-16U〜MK-30U
      
TICA TICA TEAM、TICA TEAM ST
      
アルテクノス アルバコア ツー・スピード
      
アベット HX5/2以上〜
      

※(ライトな道具立てではコマセのキハダ、ヒラマサのカモシやカンパチの泳がせ程度のタックルでもラインキャパを満たせば問題ない。ヘビータックルの流用ならキンメ釣りや、トローリングの道具でも大丈夫です)
※スピニングタックルでサバを泳がせることも可能ですが、ジギングよりも太く、長いリーダーを使うため、下手をするとあっと言う間に手前祭り、バックラッシュ等のトラブルを起こしかねないため、制作者としてはレバードラグリールの使用を推奨します。

 
道糸=PE8号〜12号(最低でも400m以上、500mあった方が良いです)
     ナイロンなら50lb〜80lbクラスが欲しいが、慣れていないと餌を送り出す時にバックラッシュする恐れもある。
     ※餌を100m以上送ってからヒットすることもあり、ルアーと違って相手の動きを食い止めることが難しいため、ラインキャパは多めにとることを推奨。
    例:
よつあみ ウルトラダイニーマ、ウルトラジグマンWX8、ウルトラキャストマン・フルドラグ、オッズポート
       バリバス 10×10船、アバニキャスティングPESMP、アバニGTSMP

 ハリス=伸度のあるフロロカーボンか強化ナイロン、30号〜60号(PEを使うなら、クッション効果を期待して10m以上が望ましい、40号以下を使う場合はナイロンだと歯で切れる恐れがあるためフロロ推奨)
    例:
ダイワ ディーフロン船ハリス
      
クレハ シーガー
      
クレハ合繊 万鮪、プレミアム万鮪
         ダイヤフィッシング ジョイナー船ハリス
      サンライン BASIC船ハリス、大物ハリスBIGGMEショックリーダー
      よつあみ ウルトラアブソーバー
      
DUEL 剛力100、船ハリス、パワーリーダーCN、漁師のフロロ
      
バリバス ハードトップ鮪プレミアム大物ハリス、大物ハリス、大物ハリスソフト仕様
      
山豊テグス ファメルショックハリス、ショックハリス、フロロプロハリス
         サンヨーナイロン APPLAUDetail大物ハリス
     アルファタックル POWEREYEフロロハリス剛柔、POWEREYE船ナイロンハリス鮪PRO用
      インターフック ダイナマキシマム
      
東レ 銀鱗、銀鱗レッツ

※道糸とハリスの接続は、PRノットなどの摩擦系でも、ダブルラインでも、自信のある結び方ならいずれも大丈夫ですが、必ずハリスをリールに巻けるように設定してください!
 大型のマグロ類を取り込むなら、ハリスを手繰る分、時間がかかるうえ、バラす危険も増えます。


 ハリ=泳がせ用の大型バリ(管付きの太軸がお勧め、ネムリバリも人気です!)
    例:
インターフック GT、泳がせマグロ
      下田漁具 泳がせ針
      
オーナー カットゴリラ、スーパークエ、スーパームツ、ムツサークルフック、船泳がせ
      
がまかつ 管付きムロアジ、ムロネムリ、シビ、極太タマン
      人によっては、延縄用のハリを使う人も……。(小松啓作や土佐太郎針)
      

                       


  餌=活サバ(釣り場に行く途中、フラッシャーサビキ等で釣る)

 サバ釣りの注意点
@:ネムリの入ったハリを使い、バラシを防ぐ。(エダスは最低5号以上)
A:暗い時間帯に釣ることが多いため、水中ランプ必携。
B:一尾でも多くハリに付けることが鉄則だが、ハリに付けてからもオマツリや尾に巻かれないよう、まめに糸ふけを取る。
C:ハリ外しを使い、魚体に直接手を触れずにバケツ、タルへ移す。

 なお、制作者の常宿では、「二人ひと組」で竿を出し、1人が釣り手、もう1人は外し手となるが、これはフラッシャーサビキの全長が7m前後あるため、全員が仕掛けを出したらオマツリは避けられないのが理由。(オモリは150号)
 サバを外すとき、タルの縁に当てたり、足下に落としたらそのサバは確実に弱る。一尾一尾、素早く食わせることが必要だが、丁寧に扱わなければならない。



  釣り方=朝方、餌を確保した後にマグロの場所へ行き、舳、もしくは艫から順に餌を投入する。船の前進、後退等に合わせてリールをフリーにして餌を遠くまで送り込み、潜らせる。
 ある程度送ったら、ドラグはサバが激しく動いたときのみ滑るくらいに調整し、当たりを待つ。
 魚が食ったら徐々にドラグを締めていくが、一度止まるまで食い込ませ、止まったところで聞き合わせを入れ、確実にハリを掛ける。




 ルアー(キャスティング)の場合

  ロッド=ツナロッドか大政用キャスティングロッド(GTロッドは用途が違い、お勧めできない)
        例:
ダイワ ソルティガブルーフィン、ソルティガBG、キャスティングブルーバッカー 77S・F

          
シマノ オシアプラッガー、オシアブルーフィンツナ、グラップラー

          
マングローブスタジオ ブラックヘラクレス

          
アングラーズリパブリック コーラルスターツナクラス

          
CB-ONE VF BLUE WATER PLUGG'N
                   VF STAND-UP TUNA

          
MCワークス SEVEN-MILE、EXPLOSION

          
カーペンター Black Current、HL-TUNA、OMA-SL、OMA、七里、
                      Discovery Journey、The Blue Lagoon、Blue Chaser、
                     
          
SOULS OCEAN'S Power Class、OCEAN'S LEVEL Class

          
テンリュウ スパイクツナ

          
ゼナック FOKEETO Tuna、FC86-3 parabolica Bluefin Tuna /                       FC86-4 parabolica Bluefin Tuna
                  FC80-3、FC76-4、FC86-4

                  Hiramasa 80-4 RG、Hiramasa 80-6 RG

          リップルフィッシャー Aquila、Ultimo、BIG TUNA

          
フィッシャーマン GIANT TUNA、MONSTER TUNA、
                        SUMURAI TUNA
          
ホッツ タイドレジュ

          
スミス オフショアスティック

       
   バリバス ヴィオレンテ VLO-77-8、VLO-80-8、                                       VLO-80-10、VLO-88-8 

                テイルウォーク  GOCEAN S710H、S83XH、S78EXH
                        KUROSHIO
 78HH、82HH


  リール=ドラグ性能、耐久性の優れた大型スピニングリール
        例:ダイワ ソルティガ5000H〜8000H、キャタリナ5000H〜6500H
          シマノ ステラ10000番〜20000番、ツインパワー10000番〜16000番
        ※キャスティング使用ではハイギア推奨、シマノならXGも。
 
     (ダイワ4500番、シマノ8000番でも大丈夫だが、50kg以上には不安が残る。
      実際問題として、20〜30kg級でも、乗合船なら短時間で決着を付けることが望ましい)

  



  ライン=ルアー専用の高強度PE5号〜8号
        例:よつあみ ウルトラジグマンWX8、ウルトラキャストマンWX8

           バリバス 10×10マックスパワーアバニジギング、キャスティングPE
           サンライン キャストアウェイ


           (沖釣り用のPEは、やや径の太いものが多いきらいがある。
        ダイワ4500番、シマノ8000番に限り、ラインキャパの関係から4号がベスト)

  リーダー=ナイロン・フロロカーボン、ルアー用、餌釣り用とも可能。
         強度は80〜130lb 太さにして22号〜40号前後。
         人によっては口糸として、フロロの50号から60号を使う人も……。

  ルアー=
ダイワ ドラドペンシル、ドラドスライダー、ドラドポッパー、オーバ−ゼアー
        
シマノ オシアぺンシル、ポッピングベイト 
        
TamaTV TTイーグル、
        
ブルーニングハーツ ファルコン、超イワシ
        
マングローブスタジオ ボラドール、ナブラン、アトゥーラ
        
アングラーズリパブリック リデル(三橋工房 ストライカーも)
        
ネイチャーボーイズ サーフフィッシュ
        
ヤマリア ローデッド
        
ホッツ ケイコオーシャン、タイドベイト・サーディン
        
タックルハウス シブキ、コンタクト・フリッツ、ブリット
        
SOULS ビートウッドシリーズ(エアマティック、カナデ、ヒビキ、ナルド)、                BURABUS、BOMBER、デビルワン、デビルエアー
        
カーペンター ガンマ、鮪郎、ブルーフィッシュ
        
CB-ONE ロデオ、ゾロ、OZMA
        
ローカルスタンダード ダイブベイト
        
ルアーファクトリークォーター ランページ、モーゼ
        
海左知丸 ダラペン
        
マダキャッププロス ジャックポット
        
メロン屋工房 スピリッツTW
        
ボブアーツ ボブチョッパー、ボブリッパー
        
クーニーズ ボラン
        
貝田ルアー トランペット
        
ガストン T2、ツナペン、スーパーナイフ
        
スミス ベイビーランブォー
        
ジャークマン ソウリー
        
サクラヤ トリプルジャック
        
スカジットデザインズ パニックペンシル
        
ノースクラフト ガンデウス、SEGURO  
        
MGクラフト 七星
       


 
攻略方法
 
 イワシ、サンマ、トビウオを追って跳ねている時は、マッチサイズのルアーでボイルへ打ち込む。
 なお、跳ねない場合は大型ペンシルやポッパーで誘い出しを行い、タナが深い時はジギングで狙うが、エビングで食うこともある。      





 
  外道(活サバを使うため、小型魚は食わない)
(歓迎されるもの)ワラサ〜ブリ、ヒラマサ、カンパチ、真鯛、ヒラメ、モロコ(クエ)
  
 

 なお、前述のカジキ類は、マカジキ、バショウなら50kg以内が多いためライトタックルで問題ないが、クロカジキ、シロカジキは100kg以上の魚も出るため、下手をすると数時間のやり取りを強いられる。2010年には惠丸で8時間半やり取りした末、ブレイクしたという話もあることを頭に入れておきたい。

(招かざるゲスト)シイラ、カマスサワラ(シイラよりも食用の価値はあるが、ハリス切れの常習犯)、サメ類(アオザメ、ヨシキリザメ、シュモクザメ、オナガザメ、メジロザメ類)
 

  サバ餌にサメが食ってくることは避けられないが、相模湾に比べれば掛けたマグロをサメに取られることは少ない。しかし、サメがマグロの味を覚えないよう、エラや内臓は帰港後に捨てること。


 Home